神社の庭で、庭燎を焚く事(どんど焼きの源流)と仏教の護摩を焚くことが結びつき、魂を天に送り出す行事となったのが、お焚き上げの由来といわれています。
神事的には、火の神の力で天界へ還すという意味があり、仏事的には思いが込められたもの、魂が宿るとされているものに、これまでの礼を尽くし、浄化によって、天界へ還す意味があります。
「お焚き上げ」の「焚」の字のイメージから、燃やせるもの以外はダメと思われがちですが、焼却できない品物に関しては、読経・魂抜きを行い、お札をお焚き上げ、供養ののち、法に基づいた処理をさせて頂きます。
お焚き上げをご希望される方は、“故人が使い込んでいた物”や“大切にしてきた物”は、もちろんのこと、“知人などからの頂き物”、“ごみとして処分するには少しためらってしまう物”なども、お焚き上げされるといいます。
例をあげれば、仏具や数珠、手帳、子どもの写真、故人が趣味で集めたもの、年賀状や知人からもらった手紙など、稀な例では香典袋や弔電などもお焚き上げの対象になると言います。
「お焚き上げ」は、古くからの神仏もののみならず、丹誠に使い込んだものを、感謝を込めて、供養する日本の美しい心の伝統文化です。
大切にしていた日記・手紙や人形、ご家族で撮影した写真、故人の衣服や生活品など、一般にお焚き上げされているものについても、ご遺族の方からお預かりし、しっかりと供養の上、お焚き上げさせて頂いております。
そして、そうしたご供養物に加え、当ステーションが独自に行っているものが、『情報機器のお焚き上げ』です。
従来の情報機器・電子機器の処理は、多くの場合「穴をあける」「物理的な衝撃を与える」などの『壊す』行為がメインとなり、お焚き上げまでは行われていませんでした。
また、携帯電話やパソコン等も、『日々大切にしてきたもの』という認識はあるものの、適切な処分・廃棄を行えば、問題がないと考えられており、そこまで強く、お焚き上げが求められてこなかったというのも現状でしょう。
そうした中で、当ステーションでは、情報機器に保存されている、電子データの消去はもちろんのこと、重要な“個人情報”の復旧される危険性を回避し、故人の大切な情報を守り、お焚き上げを行うことで、故人の尊厳を守り、大切にされてきた機器への想いも供養させていただきます。
尚、お焚き上げのような焼却行為についても、1週間から10日の間であれば、情報機器から約70%のデータを復旧させることができるという学識者の指摘もあります。
そのため、当ステーションでは、お焚き上げ後の適切な方法として、秘密時に一時保管を行うことにしております。
当ステーションでは、情報機器のデータ消去についての万全なノウハウを要しておりますので、故人が所有していた情報機器による個人情報の流出を防ぐことが出来ます。
『お焚き上げをしたいが、どこに頼めば良いかわからない』、『どんなものがお焚き上げできるかわからない』、『お焚き上げができずに困っている』など、お焚き上げでお悩みの方はぜひ、安心して、当ステーションへご依頼ください。